2018年1月2日、裕介工人の初挽きが無事終了いたしました。
今回のブログは写真で順を追ってご紹介します。
以下、裕介工人のことは親しみを込めて裕介さんと表記します。
朝8時50分頃到着。雪は散らついていたものの晴れていました。
裕介さんはロクロ周りをチェック。必要な道具類が全部そろっているか、最終チェックです。
母である美喜子工人は和服姿でこけし神社に参拝。
寒いので色んなところで炭を焚いて準備してくださっていました。これがとっても暖かかった!
本当に底冷えのする寒い朝でした(~_~;)
この寒い中こけしを作るのはいつもと違う条件です。手も自分の思うように動かないのでしょうねぇ。
普段から落ち着いている裕介さん。この日も落ち着いているように見えましたが緊張も見え隠れしていたように思います。
そして両親とスタッフさんに手伝ってもらって装束に着替えました。
着替え中の写真もあるにはあるのですが…さすがに割愛します。
着替えを完了した裕介さん、本当に最終チェック。
(履物がまだ靴ですが…これは着替え場所からロクロまでが少し距離があり、雪が凍って下駄で歩くと危ないためです。)
こけしファンや関係者もぞくぞくと集まっています!
午前10時。練り歩きが始まりました!
こけし神社の神主さん、裕介さんに続いてこけしのお神輿を子供たちが担いでやってきます。
こけし村の中を歩いたあと鳥居をくぐって境内へ。
神主さんにより、一連の神事が執り行われました。
白石市の市長さんや市会議員の方々のお姿も。。。
市を挙げてのイベントなんですね。
さぁ、大勢のファンや関係者が見守る中、裕介さんの初挽き開始です!
まずは頭から挽き始めます。
いつも通りの丁寧に落ち着いて作業を進められているようです。
あ!報道の方たちも。しっかり撮影お願いします!
頭が挽き終わり、顔の描彩です。
普段は畳に座って描くのですが、この日は畳がないので足を利用していますね。
頭が完了しました。続いて胴です。
ロクロを回しながらどんどんロクロ線が引かれていきます。
まずは紫、そして緑。どんな間隔、どんな幅で引けばいいか頭に入ってるんですね。
工人さんにとっては当たり前のことかもしれませんが、素人にはすごいなぁと感心してしまいます。
黄色と赤が入りました。あっという間に胴の完成です。
胴と頭をくっつけて、最後に署名を入れます。
完成しました!
こうして写真と文字だけだと本当にあっという間ですが、作業開始から完成までだいたい50分ほどでした。
作業を見守っていた人に披露中!!
裕介さんらしい、優しい表情のこけしですね☆
さて、このこけしをこけし神社に奉納します。
無事奉納完了!!裕介さんさすがにホッとした表情ですね。
この後取材の嵐です!
一方英之さんは…「俺のときはこんなにお客さんもいなかったよ!」「俺の時は取材もなかったよ!」と、僻みっぱなしでした(笑)
英之さんの初挽きは8年前でしたが、あの頃よりもネットもかなり普及してイベントの告知もたくさん出来ているし、メディアも多くなっているから当然といえば当然ですよね。仕方ないですね(^_^;)
それよりも、こけし界が盛り上がりを見せていることを喜びましょう!
さて、完成して奉納されたこけしがこちらです。
誠孝さんも、英之さんもこの「誠最古型ロクロ」と呼ばれる型のこけしをこの初挽きで製作しました。
親子でおじいさん(木地処さとうの初代)のこけしを作ったなんて、なんだか感慨深いですね。
取材された内容は一部、こちらで見ることができます。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201801/20180104_15013.html
動画もあります!
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180102-00000004-tbcv-l04
年始からすがすがしい気持ちになった初挽き。
こけしファンの方々も思った以上にたくさん来られていて、嬉しいことにわたしも「あ!あの人知ってる!」という方にお会いすることができました。
弥治郎のこけし工人さんたちとも久しぶりにお会いできましたし、ただただわたしは楽しい初挽き初体験でした。
以上、簡単ですが裕介さんの初挽き報告でした☆
裕介さん、お疲れ様でした(*^_^*)
2018年1月4日 みやび