2010年03月

伝統こけし紹介 佐藤誠古型黄胴・折木時代

伝統こけしはなんで「伝統」ってつくのか。
理由は単純ですが、僕の判断では「歴史と根拠」があるかどうかだとおもいます。

歴史と根拠って??とおもわれる方も多いとおもうので、今日は一つ例を挙げてお話します。

この写真のこけしは、「佐藤誠古型黄胴・折木時代」という名前がついています。
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私たちの初代、佐藤誠が大正の終わりから昭和の始め頃に製作したと伝えられています。
佐藤誠は明治34年に福島県伊達郡に、佐藤金七の次男として生まれました。
当時長男以外は、奉公に出される風習から、9歳の頃に山一つ越えた弥治郎集落の小倉嘉三郎さんのお宅にお世話になることになりました。

誰も身内がいない場所で、数年は農業・家事・子守の手伝いの日々。自分が9歳の子供の頃にそんな境遇にあったらとおもうとゾッとしませんか?
小倉嘉三郎さんは、農業と兼業で、代々こけしを作る家業としていました。それも手伝いから入ったに違いないのですが、次第にこけしを作れるようになり(12歳頃)、成人する頃には弥治郎集落でも指折りの腕利き工人になっていたそうです。

兵役を終えた大正13年、24歳からは、奉公も終わり仙台へ出て食器などの木地を挽く職人として働き、大正15年には独立開業するために、炭鉱景気に沸いていた福島県浜通り地域へやってきました。

最初に開業したのが、福島県双葉郡にある「折木鉱泉」。今では栄えていませんが鉱泉はあり、旅館もいくつかあります。そこで新山左内さん(現在その息子さんの新山左京さんが弥治郎こけし工人会長として活躍中)を職人としてこけし・菓子入れ・木地玩具などを作っていたそうです。

その頃、佐藤誠は結婚・初めての子供を授かった頃。この頃に考案したこけしが、この「誠古型黄胴・折木時代」なのです☆

弥治郎ではロクロ線が中心のこけしだったのですが、このこけしは旭菊を配したり、頭にも模様がたくさんあったりと明らかに華やかに仕上がっていますよね。僕が思うに、このこけしは佐藤誠の第2の人生の幕開けの記念モデルだったのではないかと想像しています。このこけしだけは髪飾りに銀色を使っているんです。その当時銀なんて色が簡単に手に入るはずはないのですが、やはりお祝いのこけしとして祖父が考えたのではないかとおもうんです。

そんなことを考えると壮大なロマンがあるとおもいませんか?こういうところにも伝統こけしならではの楽しみ方があると思います(^ω^)

そんな記念モデルを作り続けて伝えることも大切な仕事。
ここからは僕が復元したものをご紹介します。
この誠古型黄胴・折木時代は僕にとっても思い出深い作品なんです。
思えば6年前、こけしコンクールで初めての入賞をしたのはこの誠古型黄胴・折木時代でした!
(全国こけし祭りコンクール・読売新聞社賞と審査員奨励賞の2つをいただいた)

その頃は父のアレンジで髪飾りを緑にしていたんです。
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そして今年はついに銀が復活!
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誠古型黄胴・折木時代の最近作はこちらからご覧ください。


という風に、伝統こけしは歴史と根拠、つまり物語りがあるんです。
ここ数年はそんなことをあんまりお話してきませんでしたが、これからはブログでも紹介していきたいと思います☆



 

新工房建設 進行状況!

  新工房の進行状況です。
基礎ができるとその後の仕事は速い!

連休明けの23日には棟上しました。
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この日は瓦作業も含めて8名の職人さんたちが作業をしていました。
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みるみるできていきます。
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24日には瓦拭き。
瓦が、うちに使っているものが現在製造されていないそうでΣ(゚ロ゚ノ)ノ
リサイクルでどこかから持ってきたそうです。
ちなみに作業のあたってくれた富山瓦工業さん、現在3代目のお父さんと4代目の息子さんが中心になってやっているんだそうです。まるでうちを見ているようで応援したくなりました☆
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25日は雨のため一日お休み。
26日にはサッシが入り、いよいよ全容が見えてきた!
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今日27日は電気工事などもやってます。

新工房建設の続き 基礎ができてきた

早いもので今年ももうお彼岸ですね。

わが新工房はいよいよ基礎が完成!
重機が持ち込まれて砂利をひいているところです。
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柱の刻みも始まっています☆
お彼岸あけにはとうとう棟上です。あー楽しみ(^ω^)


工房増設工事、基礎工事が始まった

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ついに始まりました、工房増設工事! 昨日は日曜日だったけど、大安で日がいいということではじめてもらいました。

昨日地ならしをして、今日コンクリートで固めるんだそうです。
ああいよいよ始まったなぁ。楽しみです☆

梅の開花

新工房建設予定地にある、我が家の梅の木。
これは僕の妹が小学校卒業の時に、記念樹として頂いたものです。
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この梅は豊後(ぶんご)梅という種類らしく、時期が少し遅く咲きます。花はピンクがかっていてとってもきれいです☆

今年はすごーく寒かったでしょ?
「このままずっと冬だったらどうしようΣ(゚ロ゚ノ)ノ」と思わせるほどの大雪が降ったり大変でしたが、やっぱり春はやってくるもんなんですね~春はすばらしい。

今日はとてもあたたかく、ついに梅の花も開花を迎えました。
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ああ今年もついに春ですね。今年もこの花をよーく眺めて、僕たちの梅こけしをまたレベルアップさせたいと思います(^ω^)

こけし工房増設工事が始まった

木地処さとうのこけし工房に来られたことがある方は、僕たちの工房のことを知っていると思いますが。
いまの工房は、もともと師匠一人が仕事をするように作られたもの。

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※奥の建物・扉が開いているところが工房です。

約8年前に僕が仕事を始めて、その工房を二人で共有するようになった。
まだ二人のうちはよかったんだけど、昨年から僕の弟・裕介も加わり、今年の初めには彼専用のロクロも完成した。

そうなると 工房は広さが足らず、とうとう僕たちは工房を増設することに決めたのです!
増設する予定の広さは3坪。工房としては約倍の広さになります。

この新工房はオープン工房として、みなさんにより見てもらいやすい、わかりやすい、親しみやすい伝統こけしを目指していきたいと思っています。よろしくお願いいたします。

今日はその手始めの様子をごらんいただきましょう☆

上の写真をみるとわかるように、増設予定地にはふるーい物置が建っています。
これは僕たちがここに引っ越してきた26年前からある年代ものなのですΣ(゚ロ゚ノ)ノ

まず工事は、大工さんの仕事の前にこの物置を解体することから始まった。
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26年間あったものを壊すってのはどうも感慨深いような気持ちにもなります。
いつだったかすごい台風が来たときに、屋根がぶっ飛んだこともある物置(笑)

ですが日本男子が3人そろえばあっつーまに解体してしまった。
ものの数時間Σ(゚ロ゚ノ)ノこんなにあっけなくなくなってしまうもんなんですねぇ。
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その翌日。次はこれも26年間シンボルになってきたキンモクセイの木を伐採。
毎年秋になるときれいな花と香りを届けてくれたキンモクセイくん。
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最初に枝をはらっていきます。
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斧で切り倒したい方向に、半分くらいまで切れ込みを入れます。これが半端だと時間がかかるし、思う方向へ倒れなくて大変危険です。
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このくらいの木ならばどうってことはありませんが、こけしに使う木材の場合は大変な大木なので、思う方向へうまく倒さないと、思わぬところに木が倒れて命を失った人もいるのです。
こういう小さい木でも大切な勉強です。

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次に反対側からのこぎりで切っていきます。(普通はチェーンソーなどでやります。)

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ああ!ついに26年間のシンボルが切り倒されました。

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木地処さとうはこの木もゴミにしたりしません!乾燥させて、燃料として利用することで、最後までわが工房のシンボルの命を全うさせてやりたいと思います☆

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大仕事を終えた男たちの笑顔☆

こうして新しい工房へスタートしました!来月中には建物部分ができあがる予定です。
オープン記念にはイベントも開催したいと思います☆

卓上こけし印鑑

 昨日。長いお付き合いをしていただいているお客様のお宅へ、ご注文品をお届けに行ってきた。

僕の祖母と長いお付き合いだったんだけど、いろいろお話を聞かせてもらい勉強になりました☆


そこのお宅で大切に使っていただいている、卓上こけし印鑑を見てきた。
ずーっと玄関においてもらってて、しかもていねいに手入れされていてびっくりするほど木の自然なつやが出ている。

これは父が10年以上前に、ご注文でお作りしたものらしい。
大切に使ってもらっているのがよくわかります。
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今僕たちが作っているものとは若干形が違って、ちょっと大きいみたいだった。
ちなみに今作っているこけし印鑑は長さ6cmだけど、これは多分7.5cmくらいあると思う。
たった1.5cmの違いでも、使い勝手は差があるようです。押しやすいんだって。

そのうちこれも復刻させてもおもしろいなぁと思って帰ってきました。

新販売店・スカイストアのご紹介

2月から、いわき市平に新しい販売店ができました。
いわき市平1丁目。「スカイストア」です。(いわきワシントンホテル向かい)
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詳しくは「スカイストア」ホームページをどうぞ。

「木地処さとうの作品を気軽に見たり、買ったりできるところないの?」という声が多かったので、便利だと思います(^ω^)他、いわきの民工芸品なども見ることができます。

木地処さとうコーナーは、入り口から生鮮品売り場を過ぎて、喫茶コーナーとの間あたりにあります。
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季節によって変化した展示をしていきたいと思っていますので、お近くにこられた際はぜひごらん店くださいね。