木地処さとうのこけし工房に来られたことがある方は、僕たちの工房のことを知っていると思いますが。
いまの工房は、もともと師匠一人が仕事をするように作られたもの。
※奥の建物・扉が開いているところが工房です。
約8年前に僕が仕事を始めて、その工房を二人で共有するようになった。
まだ二人のうちはよかったんだけど、昨年から僕の弟・裕介も加わり、今年の初めには彼専用のロクロも完成した。
そうなると 工房は広さが足らず、とうとう僕たちは工房を増設することに決めたのです!
増設する予定の広さは3坪。工房としては約倍の広さになります。
この新工房はオープン工房として、みなさんにより見てもらいやすい、わかりやすい、親しみやすい伝統こけしを目指していきたいと思っています。よろしくお願いいたします。
今日はその手始めの様子をごらんいただきましょう☆
上の写真をみるとわかるように、増設予定地にはふるーい物置が建っています。
これは僕たちがここに引っ越してきた26年前からある年代ものなのですΣ(゚ロ゚ノ)ノ
まず工事は、大工さんの仕事の前にこの物置を解体することから始まった。
26年間あったものを壊すってのはどうも感慨深いような気持ちにもなります。
いつだったかすごい台風が来たときに、屋根がぶっ飛んだこともある物置(笑)
ですが日本男子が3人そろえばあっつーまに解体してしまった。
ものの数時間Σ(゚ロ゚ノ)ノこんなにあっけなくなくなってしまうもんなんですねぇ。
その翌日。次はこれも26年間シンボルになってきたキンモクセイの木を伐採。
毎年秋になるときれいな花と香りを届けてくれたキンモクセイくん。
最初に枝をはらっていきます。
斧で切り倒したい方向に、半分くらいまで切れ込みを入れます。これが半端だと時間がかかるし、思う方向へ倒れなくて大変危険です。
このくらいの木ならばどうってことはありませんが、こけしに使う木材の場合は大変な大木なので、思う方向へうまく倒さないと、思わぬところに木が倒れて命を失った人もいるのです。
こういう小さい木でも大切な勉強です。
次に反対側からのこぎりで切っていきます。(普通はチェーンソーなどでやります。)
ああ!ついに26年間のシンボルが切り倒されました。
木地処さとうはこの木もゴミにしたりしません!乾燥させて、燃料として利用することで、最後までわが工房のシンボルの命を全うさせてやりたいと思います☆
大仕事を終えた男たちの笑顔☆
こうして新しい工房へスタートしました!来月中には建物部分ができあがる予定です。
オープン記念にはイベントも開催したいと思います☆