東日本大震災の状況報告

大変ご心配をおかけしております、東日本大震災についてご報告を申し上げます。

木地処さとうの工房・自宅はいわき市平塩にあり、3月11日に発生した地震では大きな揺れを感じました。
こけしはもちろん全て倒れましたし、家財も倒れました。でも工房は無事で、壁にひびが入る程度ですみました。家族もみな無事でした。

今回大きな被害をもたらした津波についてですが、私たちの工房は海岸から約20kmほど離れていました。でもそこへ流れる夏井川から程近いですので、地震後すぐに高台にある中学校へ避難しました。

そこから長い避難生活の始まりだったのですが、東京電力第一原子力発電所の爆発があり、15日には会津若松市へ避難しました。しばらくはふれあい体育館という避難所にいたのですが、23日に高校時代の友人からご紹介いただいた群馬県にある山荘へ移動して、今に至っております。

原発は予断を許さない状況ということで心配です。
でもいわきでは月曜日から仕事を始めているところが多く、
(仕事らしい仕事にはならないと思いますが)力強く生きています。

そんな状況の中、こけしの仕事は被災地では難しいというのが現状で、
せっかくこちらに来たのですから少しここで仕事をしてみようと家族で決めました。
もちろんいわきが安全宣言となれば帰るつもりでおります。

 ここに来たのもとても不思議なご縁で、僕の高校時代の同級生がたまたま
行った蕎麦屋さんで知り合った方の別荘を借りることができたんです。
しかもここ渋川市は創作こけしの里だったのです。よく調べてみたら
祖父佐藤誠が昔、ここから30分くらいの群馬総社町というところで約8年間
こけしを作っていたことがあったそうで。

 これは人間の意志を超えたなにか大きなご縁がありそうな気がしております。
ここから佐藤家は不滅だという仕事をしていきたいと思っています。

今日は裏にある物置を片付けて、ロクロを据え付けました。明日から少しずつこけしを
作っていこうと思います。

現住所
〒379-1111 群馬県渋川市赤城町北赤城山460-204
携帯電話 090-3122-0102

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