木を削る道具・ロクロ

こけしに使う道具はたくさんあります。
今日はその中の、「木工ロクロ」についてお話します。

・二人挽きロクロ
ロクロが最初に作られた頃は、こういった手動のものでした。
これは2人で作業するもので、一人がなわで回して、一人が作業を行います。
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後に作業の様子はご紹介しますが、すごく体力を消耗します!
言い伝えでは、一家の奥さんが回して、だんなさんが成型作業をするのが普通だったとか。
おそらくけんかすることも多々あったのではと僕は思いますΣ(゚ロ゚ノ)ノ

・足踏みロクロ
ずっと後になって、(明治時代)足踏みロクロが発明されました。
これは自分で足でペダルを交互に踏むことでロクロが回る仕組みになっています。
つまり、誰かに回してもらわなくてもできるようになったということです。
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・モーターロクロ
画期的な足踏みロクロでしたが、電気の発明によってモーターを利用したロクロが導入されて、それ以降はほとんど使われなくなりました。
現代では、写真のような電気でモーターを回して、木を回転させるロクロを使っています。
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電気を利用することで、作業の労力は大幅に軽減されて、生産量もずっと多くなりました。
でも、足踏み・手回しロクロでしか表現できないあたたかい味わいもあるのです。
次はその手回しロクロでの作業の様子をお伝えしようと思います☆
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