『木枯らし』
100*66mm 鉛筆
大体、調子良く口笛を吹きながら気持ちよく絵が描けるようなことは、2〜3ヶ月に数回と言ったところでしょうか。
それ以外は、心に作為が混じる所為か、びくびく足元を探りながら描くような感じで、中々のびのびと描けません。
どうにも上手くいかないと悩みながら描いていると、ある日、妙にすらすらと描ける事があります。
線は伸びて、色彩が生きることがありますが、次回意図的にそれをしようとしてもあまり上手くいった試しはありません。
何かを続けると言うことは、そんなことの繰り返しなのだろうと最近は感じます。
繰り返しながら、少しづつ少しづつ、全身の細胞がその道に沿って変化してゆくのでしょう。
私のような、のろまな人間は特に。
大変に気の長い作業ですが、金銭に繋がる繋がらないに関係なく、人間と言う知性を持った生命体として生まれた者として、個人の尊厳として、何か価値のあることなのではないかと思います。
一句
『秋深し 冷ゆる朝晩 息白し』