赤城山で製作したこけし






『赤城山で製作したこけし』


3月11日、あんなことがあり、福島県いわき市の私もあちこちとうろうろしていましたが、幾重の幸運の恵まれ、現在は群馬県の渋川市、赤城山に腰を落ち着けております。

何が幸運かといって、命を儲けた事が何よりですが、伝統こけし工人である私としては、遠く離れた土地でこけしを製作する環境を構築できたことがとても大きなことです。
まだ限定された環境ではあるものの、形にできたことに手ごたえを感じています。

奇妙な縁といいますか、ここ群馬県は日本最大のこけしの産地。
いわゆる創作こけし、現代こけしといわれる物の生産が盛んな土地です。
伝統こけしを作る私は、正直ここに来るまでほとんど知らなかったのですが、こちらの工人の方々にも快く協力していただけて、要である良質の木材も十分に確保出来そうです。

余談ですが、今日は私の誕生日。
29歳になり、20代最後の年となりました。
今この状況でブログを再開するのは、正直どうだろうという迷いはありますが、逆にこういう時だからこそとも思えます。
のらりくらりとしながら、気がつけば長く続けているというのが私のスタイルのようにも思いますし、どのくらいのペースでとはここでは明言しませんが、またぼちぼちと、絵なり作品なりを公開して行こうと思います。


一句
『まちわびし  梅香る春  赤城山』
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