暮れる野を歩く



『暮れる野を歩く』

180*127mm 鉛筆


ウィスキーを飲みながら中島みゆきを聴く自分は、確かに二十歳前後の自分から変わったと感じる。

暑かろうが寝苦しかろうが、秋だから特にそんな思いに駆られるのかもしれない。


毎年咲く朝顔の色さえ、かつての自分は同じようには見ていなかっただろう。

あんなに好きだったものへの興味を失い、かつて気にもかけなかったものに熱を上げる。


風の匂いを感じ、星を読みコンパスを睨み、歩む道のりが辛かろうと愉快だろうと、あらゆる物事は長続きはしない。

ああ、人生は楽しい、
行く先は明るい。


一句
『遠く見る  球児の汗や  秋の夜』
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