こけしの郷便り

ロクロを作る

工房はできたけど、その後こけし作りの相棒とも言えるロクロを作ってます。
 
新しく作るわけではなくて、もともと実演用に誠孝さんが作った小型ロクロを、思い切って本式に作り直すことにしたのです。
20150907-4.jpg
 
この小型ロクロは思い出深いやつなんです。
東日本大震災の時、群馬に一年間移転してた時に、今と同じように200ボルトの電源がなかったため本式のロクロを使えず、
家庭用100ボルトでも回る小型ロクロでやり通したということがありました。
なんかあの頃を思い出すなあ〜。効率はあまり良くないんだけど、なにか気が合う仲間のような存在。それが本式に生まれ変わるのです!うまくいけばね(笑)
20150907-1.jpg
中心になるのは土台になる木組みのやぐら。
モーターの振動も大きいし、気を削る力もかかるので頑丈にしたい。
ホゾを作って組み込んでいく、言ってみれば小さい小屋を作ってるような感じ。
ほんとは大工さんに依頼するような仕事で、なかなかうまく行かない! 
 
でもこれを完成させないとこけし作りが始められないので、はやる気持ちを抑えながら1週間。
 
20150907-2.jpg
そしてやっとできたー!
震災の思い出が詰まった小型ロクロが生まれ変わった。
今まではボルトだけで組んであった木組みが、ホゾ作りで頑丈に。木に例えれば大木のような根が張ったイメージです。
これがどれくらいの能力があるのかは今後の仕事で見えてくる事なんだけど、あの震災の頃の仮設工房を自分たちの力で本物に仕上げたような気持ち。
まだまだ作りたい設備はたくさんあるし、仕事もたくさん待ってもらってるので、これからバリバリやるぞー(๑•̀ㅁ•́๑)✧
 
そして・・・できました!新工房最初のこけし。
20150907-3.jpg
引っ越しや工房作りでしばらくお休みしてたせいか、普段とはちょっと雰囲気が違うこけしができたような気がしますが、それもこけしの楽しみの一つでしょう(・∀・)
工房はまだ作りたい設備がいろいろあって、完成まではまだまだ時間がかかりそうですが、今後はこけしを作りながら進めていけるのでとりあえず一安心というところです。
 
こけしも順次ご紹介できたらと思っております。今後もどうぞよろしくお願いいたします。
 
三代目 佐藤 英之

新工房作り。壁を作っています。

工房作りが続いてます。

外壁しかない小屋に内壁を貼りたいということで、ホームセンターから板をとりあえず10枚ほど購入。

20150811-2.jpg
計ってみると壁の大きさって同じように見えてすこしずつサイズが違うのね。 ここは大事なとこなので設計図を書いて、一枚ずつ丁寧に切っていきます。
20150811-1.jpg

もう少し簡単にできると思ってたんだけど、やっぱり素人は時間がかかるなあ〜。

しかし、師匠の誠孝さんの教えでは、こうしたこけしと関係のないと思える仕事をきちんとすることで、 こけしの腕も上がるんだそうです。早くこけしを作りたい気持ちを抑えつつ、少しずつ進んでます!

小川工房つくりが始まりました

小川の工房作りが本格的に始まった(・∀・)

 

最初に暑さ対策ということで、天井の裏側にグラスウールの断熱材を入れて、塗装した板を貼る作業。




 

 

ただでさえ暑いのに、ワタの固まりのようなグラスウールを扱うのはまるで真冬用の毛布を10枚天井に持ち上げるような気持ちでした。

 

それに天井を貼るのは首や肩にかなり負担がかかるんですねえ〜。

素人細工なので、まあ難は多少ありますが。家族の力でなんとか貼り上げた! すごい達成感です。

 

まだまだ工房つくりは続きます。

三代目 英之でした。

 

新工房計画のお知らせ

久々のこけしの郷便りとなりました。今日は新工房計画をお知らせしたいと思います! 木地処さとうの工房は、1982年に現在の福島県いわき市平塩(以下平工房とします)に二代目の誠孝さん一人で始まりました。その後2001年に三代目の英之が加わり、後に四代目の裕介さんも加わりました。2009年には新工房誠孝舎が完成して、家族でこけしを作り伝えている工房として成長してきたと思います。 そして今年から、同いわき市小川町に新たな工房を作る計画が始まりました! 14376607616872.jpg こちらも平工房と同様に自宅兼工房としてスタートする予定です。 新工房予定の小川町は、平工房と大きく違うところがありまして、大変豊かな自然に囲まれていることです。こけしを製作する環境としてはとてもよいところで、どちらかというと町の近くにあって便利のいい平工房と2つあることでよりよい作品作りをしていけると考えております。 14376607328170.jpg 新工房でまず最初の仕事は、併設の小屋を工房に作り変えることです。ここには電気も来てないし、元々が物置として使われていたところなので夏はとてつもなく暑く、冬はとてつもなく寒いことが予想されるので、その対策を講じることから。 14376607480051.jpg とりあえず断熱材を手に入れましたがどうなることやら。とにかく手作りで作っていくのが木地処さとう流なのです。 できるだけ早く最初のこけしを作りたいと考えていますが、工房づくりも同じように楽しんでいただければ嬉しく思います。 今後共木地処さとうをよろしくお願いします。 三代目 佐藤英之

こけし展 木の香銀座 のお知らせ

みなさまあけましておめでとうございます(^^)
いつも木地処さとうのホームページをご覧くださりありがとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年最初のこけしの郷便りは、銀座でのこけし展のお知らせです。

kinokakokeshi1.jpg
 

催事名:東北こけし展
場所:ウッドバーニングのお店 木の香
詳しくはこちらからご覧ください。
http://kinokablog.woodburning.jp/2014/12/post-76b0.html

宮城・山形・福島で活躍する6名の工人さんによるこけし展を開催します。
伝統的なこけしや、オリジナリティのある可愛らしいこけしが並びます。
その他にもこけしの書籍、雑貨なども展示販売いたします。
(工人の実演はありません)
 
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
 
参加工人
 
* 柿澤 是伸 (鳴子系)
 
* 平賀 輝幸 (作並系)
 
* 木地処さとう (弥治郎系)
 
* 梅木 直美 (蔵王高湯系)
 
* 石山 和夫 (蔵王高湯系)
 
* 白鳥 保子 (蔵王高湯系)

木地処さとうからも多数出品いたしておりますので、どうぞ足を運んでくださいね。
では、どうぞ本年もよろしくお願いいたします。
 

お彼岸こけし

お久しぶりのこけしの郷便りとなりました。

暑い夏も終わり、気が付けばもうお彼岸ですね。暑さ寒さも彼岸までと言われますけど、東北にはその通り秋の気配を感じることができます。

今週は5日ほど嫁の里帰りに付き添うことになりました。
こういったときには、こけしをお土産に作ることにしているんですが、せっかくお彼岸だし、おもしろいこけしを作ってみました。

DSC02582-s.jpg

ヒガンバナを描いたこけし!名づけて「お彼岸こけし」。
描いてみると割ときれいなんですよね~。

私はこうしてたまに遊び心で新作を作ったりします。1回きりで終わるものがほとんどです。
もちろん人気があるものは作り続けることもありますが、長年作り続けられるものはすごいなと、伝統こけしの偉大さを感じます。

今回のお彼岸こけし、喜んでもらえるといいんですが。
私の知り合いの方は、こけしが好きならお得ですね(笑)

三代目 英之でした。

 

特別注文品についてのお知らせ

 今日はよくお問い合わせいただく内容の中で、ホームページでは紹介されていない作品のご注文についてお話しいたします。

ホームページで販売されている作品はごく一部で、ブログのみで紹介されているものやホームページ内に写真だけが出ているものなど様々な作品があります。木地処さとうは誕生から100年を超えていますので、すでに自分たちも忘れている作品もたくさんあります(笑)

 こけしの製作は、ロクロを使って手作りするというごくごくシンプルなスタイルですが、機械製作では実現できない細やかな技術や、少量での製作ができるなど、現代には失われつつある良さが残っています。

 そんなことで、こんなこけしが欲しい!というお客様には「特別注文品」としてご注文をお受けする場合があります。
詳しくはお買い物ガイドに「特別注文品について」という記事を追加しましたのでご覧ください。

 これまでに特別注文品として作ったものはたくさんありますが、例えばこんなものがありました。
・オリジナルの木地を作ってほしい
・大きなサイズのこけしがほしい
・昔紹介されていたが、今は紹介されていない作品がほしい
・売り切れになっている商品がほしい
・先代の師匠のこけしを復元してほしい

などなど。実際には製作不可能の場合も多々あるんですが、思い切って言ってみてください!
私たちも新しい作品との出会いを楽しみにしています。

三代目 英之

伝統こけし 誠古型ロクロ

kokeshinosatologo.jpg

こんにちは!三代目英之です。
すっかり夏本番となりましたね~。

私事で恐縮ですが、8月2日に誕生日を迎えまして、37歳になりました。
毎年誕生日の思い出といえば、暑い!ということが最初に来ます。なんだかんだ言いながら夏が好きです。

今日は誠さんの若い頃のこけしに挑戦していました。
伝統こけしを研究するのには、勉強になる文献がいろいろと存在しています。
この「らっこコレクション図譜」もその一つ。
14067092600780.jpg

この中には有名な収集家の方のコレクションの写真が収められています。
こういった図録に、作品と共に作者の名前と製作年代が正確に記録されているのは、伝統こけしの一つの特徴ですね。


14067092821201.jpg

誠さんのこけしも5点収められています。特に左の写真は名品と呼ばれているものの一つです。

14067092750520.jpg

このこけしは名古屋の方の特注で、家族4工人で同じ型のこけしを作ってほしいというもの。
同じ型を見本に作っても、木地の形、ロクロ線のバランス、表情など微妙に違ってきます。
そこがまたこけしの良さですね。

14072239273090.jpg

誠さんは34歳の時にこのこけしを作ったんだそうです。
昭和10年。時は第二次世界大戦に向かっていくさなかですね。どんな思いでこけしを作っていたんでしょうか。

暑い日が続きますが、みなさまお身体に気を付けて夏を楽しんでください!

 

【こけしの郷便り】若手工人兄弟

kokeshinosatologo.jpg

こんにちは!三代目英之です。
今日は珍しく、兄弟で同じ部屋でこけしの描彩をしておりました。
14062789816480.jpg

伝統こけしは、すべての工程を一人で行うのが基本。それが工人と呼ばれる所以です。
ですから、こうやって同じ部屋でこけしを描いていても、全く別のものを作っているわけです。
わたくしは3寸5分のこけし、裕介さんはねむりえじこを描いていました。

伝統こけしも後継者が少ない中で、うちは2人の後継者がいるのはかなり珍しいようです。
これからも頑張って行きますので、兄弟ともども応援して頂けたら力が出ますのでよろしくお願いいたします。

14062789894571.jpg

これは先日ご紹介した、「誠旧型直胴椿」です。ようやく描彩を終えました。

14062700995400.jpg

昨日製作中だったねむりえじこも完成!お待ちくださっているお客様、今日発送しましたのでどうぞお受け取りください(^-^)

木地処さとうは製作だけは土曜日もやっているので、明日は今週最後のこけしにかかります。
 

【こけしの郷便り】ねむりえじこ製作中

kokeshinosatologo.jpg
こんにちは!三代目英之です。

本日はねむりえじこを作っておりました。
ねむりえじこといえば、わが工房の中ではとても人気が高い作品なんです。
特に今年は日生協のカタログでもトップで紹介されたこともあって、今までにないくらいの数を作ってます。

DSC02571.jpg

ねむりえじこを作るときの変わったところといえば、かごに穴を掘る作業。
14061879725694.jpg

木に思った通りに穴を掘るのは非常に難しい技術なんです。
木地処さとうでは、誠孝さんが美しく内側を仕上げることにこだわってきたので、弟子たちもうまくなってきました。

14061879549752.jpg

きれいに仕上げたら、ロクロ線を入れていきます。
基本的には深い色から入れます。ここでは緑→紫→赤→黄。基本です。

14061879443851.jpg

IMG_20140724_164055332.jpg

こんなことで、ねむりえじこの部品がそれぞれできました。
明日は顔と模様を描いて仕上げていきます。納期は明後日!あー忙しい(笑)