【こけしの郷便り】誠旧型直胴椿

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こんにちは!三代目英之です。たまには工房のお話をしたいと思います(^-^)。

木地処さとうは、主に誠孝さん、英之、裕介さんの3工人が日々こけしを作っているので、毎日いろんなこけしが出来上がっています。
裕介さんは時々「一点もの」でホームページでこけしを紹介しているので、近況が少しは伝わりますが、他の二人はほとんど紹介できていないので仕事してないんじゃないか!?と思われてしまうかもしれないので(笑) 時々ご紹介するようにしたいと思ってます。

この写真のこけしたちは、先週の間に出来上がったこけしの一部。
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どのこけしが誰作かわかりますか?わかったらかなりの木地処さとうツウです(^^;)


出来上がったらご紹介できたらいいのですが、何しろほとんどが注文品なので、出来上がったらすぐ発送。また作ってすぐ発送。
この繰り返しです。ありがたいことです。

ちょっと前から、ロクロのブログ略して「ろくログ」と題して、製作の様子を紹介したいとひそかに計画していたのですが、ろくログでは意味が通じないとの声が上がり、結局「こけしの郷便り」にしました。(ろくログっていいな!と気に入ってたんですがね・・・)

せっかくなのでわたくしの今日の製作の様子をどうぞ。
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これは右に見えるこけし「誠旧型直胴椿 3寸5分」の頭を作っているところ。
このこけしたちは、東京こけし友の会の例会で参加者へのおみやげこけしになります。
かなり前から注文されているんですが・・・今月中には納めたいところです!頑張ります。

ちなみにこけしの名前なんですが、難解な漢字が並んでいますが要はこういうことです。
「誠旧型直胴椿」=誠さんが晩年に作った、まっすぐな胴に椿が描かれているこけし という意味。
誠さんはご存知木地処さとうの初代。誠さんは年代によってさまざまなこけしがあるので、若い頃の「古型」、晩年の「旧型」に分けられています。

同じこけしをたくさん作る場合は、こうやって頭だけをまとめて作って、その後胴だけをたくさん作って、まとめて描いてまとめて仕上げる。
この形が一番効率よく作れるんですが、こんなにまとまった仕事はなかなかないもんです。

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ロクロで木を削り出すときに欠かせないのが刃物。一日中作っていると何回も砥石で研がなくてはいけません。
今日は4回~5回くらい研いだかな。一度に6種類くらいの刃物を研ぐので、結構大変なんですよ。
きちんと切れるように研ぐのも、大切な修行のひとつです。

まあこんなことで、たまに工房のようすも紹介していきますね!よろしくお願いいたします。

三代目 佐藤英之

 

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