こけしの郷便り

こけしの素、ミズキの仕入れ
今年の1月のことです。
こけしの材料のミズキを、群馬県吾妻から運んでもらいました('∀`)
こけしの素、ミズキの仕入れ


木地処さとうにお詳しい方は、なぜ群馬県からなのかはおわかりかと思いますが、東日本大震災で一年間群馬県渋川市に工房を一時移転した時に、群馬県の素晴らしいミズキに出会って以来、うちのこけしの殆どが群馬県産のミズキでできています。

どう素晴らしいかと言いますと、とにかくこけしにピッタリなんです。木肌がとても上品な白さで、ロクロ加工にもとてもよい感じ。
こけしの素、ミズキの仕入れ

そんなよい材料なのですぐにこけしにしたいところですが、残念ながらすぐには使えないんです。

木は自然が育んだ恵み。自然界にはルールがあります。まず最初にすることは皮むき。あまりきれいにむくと乾燥が早すぎてひび割れの原因になるので、半分くらい。
こけしの素、ミズキの仕入れ

その後井桁に組んで、夏くらいまで乾燥させます。さらにその後、風通しの良い保管庫に移動させ、ちょうどよい具合になるまで乾燥。太さによりますが、細いもので1年。太いものは2〜3年は使えません。
こけしの素、ミズキの仕入れ

ずいぶん気の長い作業ですね。でもここがこけしを作る上で最も難しく、重要な仕事だと言えます。木を扱う仕事は木と対話する心が養われます。うまく対話できれば、それだけいいこけしができてくるんじゃないかなと思います。
こけしの素、ミズキの仕入れ
 

今はまだ井桁に組み、簡単な屋根をかけている状態です。雨などが降ったあとは水分が多くなるので、次の晴れには木がその水分を出そうとするようです。その時に出るミズキの香りがとってもいいんです!伐採後も木は生きているんですね。

そんなことを感じるのも、こけしの仕事の醍醐味です。

三代目 英之でした。

posted by KetaiPost