こけしの郷便り

初挽き福こけし

今日は「初挽き福こけし」のご紹介をいたします!
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こけし工人は1年間に1000本以上のこけしを作るのですが、その中でも新年一番最初に作るこけしは「初挽き」と呼ばれています。
 
木地処さとうは伝統こけし11系統のうち弥治郎系に属していますが、

毎年1月2日に、弥治郎系伝統こけし工人の中から選ばれた代表一人が、弥治郎村にある、小野宮惟喬神社(こけしを作るロクロを伝えた 神様を祭っている)の御前で、こけしを作り上げ、奉納するという神事を「初挽き」と言います。そして、この初挽きは一人の工人は一生に一度しか行うことができないとされています。

初挽き2010
平成22年初挽きの様子。佐藤英之工人

 
この初挽きの儀式に、二代目誠孝は1991年に、三代目英之は2010年にさせていただいております。
詳しくはブログ記事「初挽き2010」をぜひお読みください!
 
本家での正式な初挽きは一生に一度ですが、木地処さとうの工房内では毎年新しい気持ちで初挽きを行っております。
 
今回は、松の内(元旦~8日まで)に家族4工人がそれぞれ考えて作った初挽き福こけしを限定数ではありますが、特別価格で販売いたします!
 

工人の2017年への思いと力のこもった福こけしを、ぜひお求めください。

初挽き福こけしの商品一覧はこちらからどうぞ。

あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。
昨年中も本当にたくさんのお客様に木地処さとうのこけしを手に取っていただき誠にありがとうございました。

こけしは250年以上も昔から変わらない形、変わらない製法を貫いてきています。
時代が目まぐるしく変化していく中で、それを続けることが難しいときもありましたが、
なんとか努力を重ねることで今までこけしを作り続けることができています。

NHK連続テレビ小説べっぴんさんの中で、靴職人あさやさんが最後の靴を仕上げた後、
偽物を作られて悩んでいたヒロインに「本物を作る。それだけです」とかけた一言が心に響きました。
250年以上もの歴史の中で、自分たちがどれだけ本物と呼べるものを作れているのかは正直わかりませんが、
こけしができあがるまでのたくさんの工程をすべて心を込めてしっかりと作る。
これしか本物を作れる道はないと信じます。
工人が心を込めて作り上げたこけしは、安く販売することはできません。
でも手に取った方には暮らしの中でなにかお役に立てる作品づくりをしていきたいと心から思っております。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

【木地処さとう】工人一同

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墨をすること

こんにちは!

東北地方はまだ梅雨明けしていませんが、確実に暑い夏が近づいてきていますね。
こけし工房はもちろん暑い夏でもこけしを作っていますよ~。

今日は墨とすずりのお話。

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時々びっくりされるのですが、こけしの表情や模様を描くのにはすずりですった墨を使います。

いまどき手で墨をするんですか!!

そんな声が時々聞こえてくるんです(笑)
確かにね~。墨をするには20~30分くらいはかかりますし(季節や水量によって時間は変わりますが)、
なんといっても現代では墨汁が市販されていますから、そんな声もあってしかるべきかと思います。

でも、こけしにはすずりで墨をするのが一番なのです!
今日はそんなお話をさせてもらいたいと思います。

 言わずと知れたことですが、こけしは天然の木で出来ています。
木は種類や乾燥状態によって、適した墨の濃さがぜんぜんちがうのです。
柔らかい木には濃い目に墨をすらないとすごくにじんでしまいます。
逆に硬い木にはちょっと薄目にした方がしっくりなじんだりするんです。
また、木目によっても微妙に濃さを調節したりもします。

 さらにこんなこともあります。
例えばこれからの暑い夏の時期などには、墨は水分を奪われてどんどん乾いていきます。
乾いていくと墨は濃くなり、ちょうどよくしたつもりでも濃すぎてうまく描けないということが出てきます。
夏は筆先もすぐ乾いてしまうので、そちらにも細心の注意が必要なんですよ。

 そういったことに気を配りながらこけしを描いていくわけなんですが、それは墨汁では不可能ですよね。
だからこけし工人は必ず墨をすずりでするのです。

 こんな忙しい時代に悠長なことを・・・と思われるかもしれませんが、
墨をすっている時間はすーっと心が落ち着いたりして意外といいものなんです。
気持ちが忙しくなってしまった時には、墨をすってこけしの絵を描いてみるのもおすすめですよ!

三代目 英之でした。

改めて先代のこけしを見る

こんにちは!お久しぶりのこけしの郷便りです。

小川町に自宅兼工房を作り始めてからもうすぐ1年です。
まだ小さなこけし小屋があるだけで、私英之のプライベート工房という範囲なんですが、それでもほとんどの作品は作れるようになってきました。
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(小川工房作りはじめの頃の様子。どう変化したかまた後日ご紹介します。)

先日は初めてこけしを削る刃物を作ってみました!
普段はしっかり炭をおこしたり煙突をつけたりと大がかり仕掛けを作るんですが、一人だけでもできるのかどうか、とにかく身近にあるものでやってみようというチャレンジです。
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耐火レンガを組んで、市販のバーナーだけでやってみました。作る数も3本と少なかったです。

こんな簡易版で火事にならないかドキドキしましたが、無事完成しました!
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見た目は普通ですが、刃物は使ってみて硬さがよいかどうかが大切です。
やはり簡易的にやっただけのことはあり、ちょっと焼き入れが足らない感じはしましたが、ちゃんと使うことができることがわかってホッと一息。

しっかりした設備はいずれ欲しいところですが、要は自分に基本的な技術が身についているかということが大事なので、きちんと完成できたことがよかったです!


先日小屋にこけしの展示棚を導入しまして、一部こけしを見れるようになりました!
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けっこう大きな棚なので、こけしが少ないとちょっと寂しい状態になっていました(笑)
それで、本店にしまってあった先代の誠さんのこけしを飾りました!

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誠さんのこけしを並べると、僕はなぜか気持ちがスーッと落ち着いたような気がしました。
いつも誠さんがそばにいるということなんでしょうか?

今回はいつも復元している作品とはちょっと変わったこけしたちをもってきてみたんです。
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誠さん晩年の作品。シンプルですけどロクロ線が細かく返してあったりかなり凝ってます。
やはりキャリア50年にもなるとシンプルな中に深みがあるんですね。近いうちに挑戦したくなりました。

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これも晩年の作品。胴にあるのは菊模様。
すごいですね~、この筆遣い。究極の筆模様ですよ。
この菊が描きたくていつも練習していますが、まだまだ遠いです(^^;)
このこけしもいい雰囲気の作品なので、いずれチャレンジしてみるつもりです。

小川工房はただいま看板を製作中なのです!
もうすぐ1周年なので、その時期に飾りたいですね~。

ぜひ一度小川工房にも遊びにいらしてくださいね。

三代目 英之でした。

 

 

東京銀座にて東北こけし展のお知らせ

あけましておめでとうございます!
いつも木地処さとうのホームページをご覧くださりありがとうございます。

本年も家族でいろいろ考えて、みなさんに楽しんでいただける製作活動を続けてまいりたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

さて、1月12日から東京銀座木の香さんで東北こけし展が行われます。
そこに木地処さとうのこけしも展示されますので、ぜひお運びいただければと思います!

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東北こけし展 催事詳細
会場:GINZA HAKKO 木の香
日時:2016年1月12日(火)~1月17日(日)
住所:東京都中央区銀座7-10-5 ランディック第三銀座ビル
電話:03-5537-3107
詳細は木の香さんのホームページからどうぞ。http://kinokablog.woodburning.jp/2015/12/5-7a5a.html

今回は実演予定はありませんが、木地処さとうからはなんと140点以上も出品予定です!
(すべて並んでいるかどうかは会場の都合上わかりません(笑))

よろしくお願いいたします。

三代目 英之

 

katakana 自由が丘店 イベント参加のお知らせ

こんにちは!

東京都世田谷区奥沢にある、katakanaさん自由が丘店にて、木地処さとうのこけしが一部展示されておりますのでお知らせいたします。
最近はめっきり東京での展示がないので、この機会にぜひ作品をご覧いただければと思います!

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催事名:5周年特別企画 置きモノ展
会場:katakana 自由が丘店
期間:10月7日~10月22日

〒158-0083
東京都世田谷区奥沢5-20-21 第一ワチビル1F
Tel:03-5731-0919
Fax:03-5731-0971
 
営業時間 : 11:00~20:00
定休日 : 不定休
イベント詳細はこちらから 
http://katakana-net.com/2015/10/5anv.html

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ロクロを作る

工房はできたけど、その後こけし作りの相棒とも言えるロクロを作ってます。
 
新しく作るわけではなくて、もともと実演用に誠孝さんが作った小型ロクロを、思い切って本式に作り直すことにしたのです。
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この小型ロクロは思い出深いやつなんです。
東日本大震災の時、群馬に一年間移転してた時に、今と同じように200ボルトの電源がなかったため本式のロクロを使えず、
家庭用100ボルトでも回る小型ロクロでやり通したということがありました。
なんかあの頃を思い出すなあ〜。効率はあまり良くないんだけど、なにか気が合う仲間のような存在。それが本式に生まれ変わるのです!うまくいけばね(笑)
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中心になるのは土台になる木組みのやぐら。
モーターの振動も大きいし、気を削る力もかかるので頑丈にしたい。
ホゾを作って組み込んでいく、言ってみれば小さい小屋を作ってるような感じ。
ほんとは大工さんに依頼するような仕事で、なかなかうまく行かない! 
 
でもこれを完成させないとこけし作りが始められないので、はやる気持ちを抑えながら1週間。
 
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そしてやっとできたー!
震災の思い出が詰まった小型ロクロが生まれ変わった。
今まではボルトだけで組んであった木組みが、ホゾ作りで頑丈に。木に例えれば大木のような根が張ったイメージです。
これがどれくらいの能力があるのかは今後の仕事で見えてくる事なんだけど、あの震災の頃の仮設工房を自分たちの力で本物に仕上げたような気持ち。
まだまだ作りたい設備はたくさんあるし、仕事もたくさん待ってもらってるので、これからバリバリやるぞー(๑•̀ㅁ•́๑)✧
 
そして・・・できました!新工房最初のこけし。
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引っ越しや工房作りでしばらくお休みしてたせいか、普段とはちょっと雰囲気が違うこけしができたような気がしますが、それもこけしの楽しみの一つでしょう(・∀・)
工房はまだ作りたい設備がいろいろあって、完成まではまだまだ時間がかかりそうですが、今後はこけしを作りながら進めていけるのでとりあえず一安心というところです。
 
こけしも順次ご紹介できたらと思っております。今後もどうぞよろしくお願いいたします。
 
三代目 佐藤 英之

新工房作り。壁を作っています。

工房作りが続いてます。

外壁しかない小屋に内壁を貼りたいということで、ホームセンターから板をとりあえず10枚ほど購入。

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計ってみると壁の大きさって同じように見えてすこしずつサイズが違うのね。 ここは大事なとこなので設計図を書いて、一枚ずつ丁寧に切っていきます。
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もう少し簡単にできると思ってたんだけど、やっぱり素人は時間がかかるなあ〜。

しかし、師匠の誠孝さんの教えでは、こうしたこけしと関係のないと思える仕事をきちんとすることで、 こけしの腕も上がるんだそうです。早くこけしを作りたい気持ちを抑えつつ、少しずつ進んでます!

小川工房つくりが始まりました

小川の工房作りが本格的に始まった(・∀・)

 

最初に暑さ対策ということで、天井の裏側にグラスウールの断熱材を入れて、塗装した板を貼る作業。




 

 

ただでさえ暑いのに、ワタの固まりのようなグラスウールを扱うのはまるで真冬用の毛布を10枚天井に持ち上げるような気持ちでした。

 

それに天井を貼るのは首や肩にかなり負担がかかるんですねえ〜。

素人細工なので、まあ難は多少ありますが。家族の力でなんとか貼り上げた! すごい達成感です。

 

まだまだ工房つくりは続きます。

三代目 英之でした。

 

新工房計画のお知らせ

久々のこけしの郷便りとなりました。今日は新工房計画をお知らせしたいと思います! 木地処さとうの工房は、1982年に現在の福島県いわき市平塩(以下平工房とします)に二代目の誠孝さん一人で始まりました。その後2001年に三代目の英之が加わり、後に四代目の裕介さんも加わりました。2009年には新工房誠孝舎が完成して、家族でこけしを作り伝えている工房として成長してきたと思います。 そして今年から、同いわき市小川町に新たな工房を作る計画が始まりました! 14376607616872.jpg こちらも平工房と同様に自宅兼工房としてスタートする予定です。 新工房予定の小川町は、平工房と大きく違うところがありまして、大変豊かな自然に囲まれていることです。こけしを製作する環境としてはとてもよいところで、どちらかというと町の近くにあって便利のいい平工房と2つあることでよりよい作品作りをしていけると考えております。 14376607328170.jpg 新工房でまず最初の仕事は、併設の小屋を工房に作り変えることです。ここには電気も来てないし、元々が物置として使われていたところなので夏はとてつもなく暑く、冬はとてつもなく寒いことが予想されるので、その対策を講じることから。 14376607480051.jpg とりあえず断熱材を手に入れましたがどうなることやら。とにかく手作りで作っていくのが木地処さとう流なのです。 できるだけ早く最初のこけしを作りたいと考えていますが、工房づくりも同じように楽しんでいただければ嬉しく思います。 今後共木地処さとうをよろしくお願いします。 三代目 佐藤英之