マラカスこけし(ガラ入りこけし)
マラカスこけし(ガラ入り・頭部小豆入り)
普段は普通のこけしなのに、ちょっと振ってみると、マラカスのような小気味のよい音が聞こえてくるのが「ガラ入りこけし。」 これは頭部をくり抜いて、小豆を入れることで中でこけしと響きあって音がでる特別な細工なのです。
ガラ入りこけしの作業工程をご紹介しましょう(^ω^)
(この工程は伝統こけし工人佐藤英之のものですので、他の工人のものとは異なります)
作業工程1
まずよく乾燥させたイタヤカエデの木を丸く加工して、細い下穴を開けておきます。 穴を開けるのには右写真のような特殊な曲がったかんな棒を使用します。 | ![]() |
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作業工程2
ロクロに材料をかけて、かんな棒で穴を広げていきます。 かんなくずがすっごくたくさん出ます!!普通のこけしの3倍は出てるはずです。 | ![]() |
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作業工程3
穴を掘り終わると、いよいよ小豆の登場。今回の8寸5分のこけしの場合だと、大体20~25個くらい入れます。 | ![]() |
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作業工程4
そして穴を閉じる為のふたを作ります。これが結構難しい。ぴったりあわすには何度もくり返しやってみるしかありません。 | ![]() |
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作業工程5
もう一度ロクロにかけて、頭の形にしていきます。そしてロクロ線を入れると、木地挽き完成! どうですか?とても中がくり抜いてあるようには見えないでしょう?ここが代々受け継がれた伝統の技なのです。 そして描彩をほどこし、仕上げをすると、ガラ入りこけしの完成! | ![]() |
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