伝統こけし こけし印鑑製作工房 木地処さとう こけしblog
2010.07.08 極小こけし
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佐藤誠孝は3人の先達と実父・誠を含む二人の師匠よりその数90にも及ぶ、様々な古型を継承。
自分のこけし作りもさることながら、偉大な伝統こけしの美しさと姿形の広がりを今に伝えるため、手のひらに乗るほどの極小の技に挑戦して復元を手がけてきました。
その小さな寸法には、伝統こけしの魅力の一つである可愛らしさが倍加されて、この上ない趣が秘められています。ぜひこの機会にあなたのコレクションにお加え下さい。
佐藤誠孝の談話
伝統こけしを作り始めて以来、遺作の復元に力を注いできましたが、制作活動20年を契機に先代の偉業を一堂に会し、その多彩さを理解してもらいたく、90種類を三寸(9cm)にまとめてみました。
そして、さらにその半分の大きさの一寸五分(4.5cm)を手がけましたが、この寸法にしたことによって伝統こけしの魅力がいっそう引き立ち、可愛らしく奥深い世界ができたと思います。
極小の技の世界は、こけしを作る上では通常の寸法のものの場合とはまた違った神経の研ぎ澄まし方や細やかな手間を惜しまない努力が随所に必要とされます。
一寸五分という、ここまで小さな寸法でしかも本格的なロクロ挽きと描彩を行うのは、実際、並大抵のことではなく、伝統こけしの工人があまたいるとはいえ、手がける人はめったにいません。
しかし、一方で誠孝のように逆に使命感に促されながらその世界に挑み、成功させたことをご理解いただきたいと思います。
極小こけしはこちらからご覧ください
2010.06.12 新作紹介☆英之作梅こけし
今日は新作紹介です。
お客様のご注文でお作りしたものの一部。
こけしは一つ作るときには、通常3~5本くらいはいっぺんに作るのです。
なぜかというと、木は製作の過程で割れがあったり、黒目が出てきたりといろいろなハプニングがつきものだからなのです。一つだけ作って、それがダメだったらもう一度最初からやり直しになってしまうことを未然に防止するための知恵ですね。
全日本こけしコンクールでとても人気があった、栄治型作り付くびれ梅。
大きさ:5寸 作品コード:hk268 詳しくはこちら
大きさ:6寸2分 作品コード:hk269 詳しくはこちら
そして全日本こけしコンクール・山形市長賞受賞作
大野栄治型直胴梅です☆
大きさ:8寸5分 作品コード:hk275 詳しくはこちら
大きさ:8寸5分 作品コード:hk277 詳しくはこちら
大きさ:8寸5分 作品コード:hk278 詳しくはこちら
大きさ:8寸5分 作品コード:hk279 詳しくはこちら
以上です。よかったらご覧くださいね(^ω^)
2010.05.29 こけしの歴史・佐藤誠弥治郎時代
佐藤誠は、わが木地処さとうの初代であり、僕にとっては祖父にあたる。
木地処さとうの歴史を知っていただくためにも、佐藤誠の生い立ちは重要なので、何回かに分けてご紹介して行きたいと思います。
明治34年福島県伊達郡に生まれた佐藤誠は、明治42年9麹ヒの時に小倉嘉三郎氏の弟子となりました。 三年間は子守や農業などをして、12歳頃からこけしの修行を始めました。嘉三郎氏だけでなく、氏の兄弟の茂松、佐藤今三郎にもこけしを習ったそうです。
弥治郎時代の誠は、弥治郎系の特徴とも言えるロクロ模様を中心にしたこけしを主に作っていました。当時からロクロ線の繊細さ、色彩感覚には定評があったようです。
中でも「誠最古型ロクロ」は、大正14年に撮影された、日本最古のこけし写真と名高い「各地コケシボーコ」
(下写真)に、名だたる名工の作品と共に掲載されていて、価値のある作品と言われています。
日本土俗玩具集二-五 最古のこけし写真(推定大正14年頃)
・・・「日本土俗玩具集」全5編を発行したが、第二編第5瑞}に載せた「各地コケシボーコ」の写真の一枚が、こけし界最古の写真文献として著名である。佐久間浅之助、飯坂佐藤栄治、遊佐民之助、佐藤誠(推定)、高橋勘治(推定を含む)四本、岡崎長次郎二本、荒井金七、以上十一本のこけしを掲載している。明治、
大正期のこけしを研究するにあたっての非常に貴重な資料である。
鹿間時夫編・こけし辞典493頁「婢子会」より抜粋
弥治郎時代の誠には、佐藤春治、新山左内という腕利きの仲間がいて、「弥治郎三羽カラス」と呼ばれていたそうです。また、弟弟子に梅こけし創案で有名な大野栄治がいました。
佐藤誠の弥治郎時代は、兵役、お礼奉公を終えて仙台に出た大正13年まで続きました。その後いわき市へ移り、大工場建設・経営者へと上り詰めていく(平時代)のですが、その背景には弥治郎時代の下積みがあったのですね。
文 佐藤英之
2010.05.29 佐藤裕介作 起き上がりだるま
先日ご紹介した、わが弟弟子佐藤裕介の新作紹介です。
作り手が変われば発想も違うもので、今までうちでは作らなかったようなものにチャレンジしています。
いかめしい顔をしただるま。このだるま、座っているだけではありませんΣ(゚ロ゚ノ)ノ
ちょっとした細工がほどこされていて、倒しても起き上がってくるだるまなのです。
くらくら~と起き上がってくるところが、なんとも手作りの味わいで面白い。
動画でご紹介しています。ぜひご覧ください!
佐藤裕介作起き上がりだるまはこちらからご覧ください
2010.05.26 ご神木こけし
こけしはいろいろな木から作ることができます。
今日はちょっと変わった木で作ったこけしを紹介します☆
正確にはどこかわからないのですが、ある神社でご神木として祭られていたイチョウの木。
樹齢400年以上と言われていたそのイチョウの木は、ある事情から切られてしまうことになりました。
そのイチョウの木は、めぐりめぐってなぜかわが木地処さとうに引き取られることに。
そして最近そのイチョウの木で作ったこけしです。
イチョウの木はとても柔らかい木で、こけしにするにはちょっと不向きと言えます。
成型するのも一苦労だし、色もにじみやすい。でも仕上がってみるととてもあったかい雰囲気になるんです。
手にとって見るととても軽くて、木の温かみが感じられるんです。
それはご神木として長年神社や人々を守ってきた力が込められているのかもしれません。
他にも、イチョウを使った作品はこんなものがあります。
ももたろう。元気を贈りたい誕生祝などによく使ってもらいます。
ご神木こけし、何点かご紹介しています。こちらからご覧ください。
2010.05.25 Design Yourself☆ オリジナル作品作りませんか?
こけしも最近は参加型が増えてきたように思います。
わが木地処さとうの体験教室もまもなく4000人を迎えようとしていますが、やっぱり自分で作ってみるっていうのは魅力がありますよね。
今回4点の無地のままの作品をご紹介しました。
ご興味があるかたは、ぜひチャレンジしてみてください!
1.こけし
これは定番ですね。昨年、東京ミッドタウンでこけしのクリスマスツリーに変身したのはこのこけしです!
2.子持ちこけし
今回初めてご紹介したのは、子持ちこけしの無地作品。これは作り応えがあると思います。
プレゼントにもおすすめです!
3.だるまおとし
だるまといっても、こけしを描いても、好きな柄を描いてもOK。
4.けん玉
飾っても遊んでも楽しいけん玉。こちらもこけしに似ていてかわいらしく仕上がります。
作品の詳細はこちらからご覧いただけます。
よろしくお願いいたします。
2010.05.24 弥治郎系の傑作・梅こけし
先日の全日本こけしコンクールの受賞作品もそうなんだけど、「梅こけし」はわが佐藤家、本家小倉家の特徴的なこけしの一つになってる。
今日はその「梅こけし」の発祥についてお話をします。
梅こけしは、弥治郎系の傑作の一つと知られています。
梅こけしは、小倉嘉三郎の弟子の一人、大野栄治の創作から生まれました。当時ロクロ模様が中心の弥治郎系にあって、大野栄治の鮮麗目をうばう美しいこけしは、収集家を大変騒がせたそうです。
元祖梅こけし。左・大野栄治作 右・小倉嘉三郎作
新山左内と佐藤春二、大野栄治は仲がよく、15歳の時に三人で松竹梅のこけしを作ろうということに話が決まって、左内は松、春二は竹、栄治は梅を描くようになった。(こけし手帖17号、土橋慶三氏の話)
大野栄治は天才的な職人気質の工人。繊細な筆づかいで、
非常にまてな美麗の栄治作梅こけしは人気を博しました。
在りし日の大野栄治氏
「この頃はこけしを多数作り、まてな仕事で弥治郎の中では一番売れる工人であった。(こけし辞典)」
嘉三郎の長女はつと結婚後、昭和4年に北海道へ移住した後も、梅こけしを作り続けました。今でも大野栄治の梅こけしは名品として知られています。
大野栄治がいなくなった後、嘉三郎は自分の梅こけしを作りつづけたわけですが、栄治とは対照的に、梅模様も表情もおおらかな雰囲気。戦前は栄治作の評価が高かったものの、戦後はむしろ嘉三郎の梅こけしが高く評価されるようになってきました。
在りし日の小倉嘉三郎氏
梅こけしはその後、嘉三郎の子孫・篤、勝志、大野栄治の息子定良、佐藤誠、誠孝、英之、高橋精志などたくさんの工人が受け継ぎ、「弥治郎系の傑作・梅こけし」は現代でも愛され続けています。
文・佐藤英之
参考資料 こけし辞典(鹿間時夫編)
こけし手帖(東京こけし友の会編)
2010.03.29 伝統こけし紹介 佐藤誠古型黄胴・折木時代
伝統こけしはなんで「伝統」ってつくのか。
理由は単純ですが、僕の判断では「歴史と根拠」があるかどうかだとおもいます。
歴史と根拠って??とおもわれる方も多いとおもうので、今日は一つ例を挙げてお話します。
この写真のこけしは、「佐藤誠古型黄胴・折木時代」という名前がついています。
私たちの初代、佐藤誠が大正の終わりから昭和の始め頃に製作したと伝えられています。
佐藤誠は明治34年に福島県伊達郡に、佐藤金七の次男として生まれました。
当時長男以外は、奉公に出される風習から、9歳の頃に山一つ越えた弥治郎集落の小倉嘉三郎さんのお宅にお世話になることになりました。
誰も身内がいない場所で、数年は農業・家事・子守の手伝いの日々。自分が9歳の子供の頃にそんな境遇にあったらとおもうとゾッとしませんか?
小倉嘉三郎さんは、農業と兼業で、代々こけしを作る家業としていました。それも手伝いから入ったに違いないのですが、次第にこけしを作れるようになり(12歳頃)、成人する頃には弥治郎集落でも指折りの腕利き工人になっていたそうです。
兵役を終えた大正13年、24歳からは、奉公も終わり仙台へ出て食器などの木地を挽く職人として働き、大正15年には独立開業するために、炭鉱景気に沸いていた福島県浜通り地域へやってきました。
最初に開業したのが、福島県双葉郡にある「折木鉱泉」。今では栄えていませんが鉱泉はあり、旅館もいくつかあります。そこで新山左内さん(現在その息子さんの新山左京さんが弥治郎こけし工人会長として活躍中)を職人としてこけし・菓子入れ・木地玩具などを作っていたそうです。
その頃、佐藤誠は結婚・初めての子供を授かった頃。この頃に考案したこけしが、この「誠古型黄胴・折木時代」なのです☆
弥治郎ではロクロ線が中心のこけしだったのですが、このこけしは旭菊を配したり、頭にも模様がたくさんあったりと明らかに華やかに仕上がっていますよね。僕が思うに、このこけしは佐藤誠の第2の人生の幕開けの記念モデルだったのではないかと想像しています。このこけしだけは髪飾りに銀色を使っているんです。その当時銀なんて色が簡単に手に入るはずはないのですが、やはりお祝いのこけしとして祖父が考えたのではないかとおもうんです。
そんなことを考えると壮大なロマンがあるとおもいませんか?こういうところにも伝統こけしならではの楽しみ方があると思います(^ω^)
そんな記念モデルを作り続けて伝えることも大切な仕事。
ここからは僕が復元したものをご紹介します。
この誠古型黄胴・折木時代は僕にとっても思い出深い作品なんです。
思えば6年前、こけしコンクールで初めての入賞をしたのはこの誠古型黄胴・折木時代でした!
(全国こけし祭りコンクール・読売新聞社賞と審査員奨励賞の2つをいただいた)
その頃は父のアレンジで髪飾りを緑にしていたんです。
そして今年はついに銀が復活!
誠古型黄胴・折木時代の最近作はこちらからご覧ください。
という風に、伝統こけしは歴史と根拠、つまり物語りがあるんです。
ここ数年はそんなことをあんまりお話してきませんでしたが、これからはブログでも紹介していきたいと思います☆
2010.03.04 卓上こけし印鑑
昨日。長いお付き合いをしていただいているお客様のお宅へ、ご注文品をお届けに行ってきた。
僕の祖母と長いお付き合いだったんだけど、いろいろお話を聞かせてもらい勉強になりました☆
そこのお宅で大切に使っていただいている、卓上こけし印鑑を見てきた。
ずーっと玄関においてもらってて、しかもていねいに手入れされていてびっくりするほど木の自然なつやが出ている。
これは父が10年以上前に、ご注文でお作りしたものらしい。
大切に使ってもらっているのがよくわかります。
今僕たちが作っているものとは若干形が違って、ちょっと大きいみたいだった。
ちなみに今作っているこけし印鑑は長さ6cmだけど、これは多分7.5cmくらいあると思う。
たった1.5cmの違いでも、使い勝手は差があるようです。押しやすいんだって。
そのうちこれも復刻させてもおもしろいなぁと思って帰ってきました。
2010.02.18 新作・おひなさま2010
やっとできました!平成22年のおひなさま。
写真で見た目は2008年版とあまり変わらないのですが、実際手に取るとずいぶん違うんです。
左:紫桃(しとう)タイプ 右:墨紅(すみべに)タイプ
木地処さとうのおひなさまのご紹介
おひなさまは、女性の永遠の憧れ。
また、おひなさま・ひな祭りは春のあたたかい雰囲気を運んできてくれます。
お雛様としてはめずらしい、木製おひなさま。
伝統こけしの風合いを保ちながら、美しくまとめた木地処さとうオリジナルです。
ひな祭りだけでなく、ずっと飾っておきたくなるような愛らしいおひな様です。
☆平成22年リニューアルポイント☆
・お客様のご希望も含めて、2008バージョンより少し小さく、そして低価格にまとめました。
なんと送料無料を実現!これは喜んでいただけると思います(^ω^)
・今回は木地処さとうの工人合作です!英之作のおひなさま、裕介作ぼんぼりと桜橘、誠孝作の飾り台。それぞれの味わいをお楽しみいただけます。(2008年版はすべて英之作)
・おひなさまは、「はめ込み式」で仕上げております。頭がくるくる、かたかたと動く細工です。まるで本当に生きているように愛らしく動く姿をお楽しみください。
・特選ワックスで、つや消しのしっとりした雰囲気に仕上げています。
おひなさまご紹介ムービーを作りました。ぜひご覧くださいね。
おひなさま2010、詳しくはこちらからどうぞ。
2010.01.30 赤ちゃんがかごでネンネ。ねむりえじこ
「えじこ」 とは、昔東北の農家では当たり前に見られた姿です。
子守をしながら農作業をしていた農家の方々が、子供をそばで寝かせておくためにわらで編んだあたたかいかご。それを「えじこ」と呼びました。
そのわらは普通の稲を収穫した後のわらではなくて、まだ生えたばかりのふわふわのやわらかい稲藁で編んだそうです。とてもあたたかく、やわらかい安心できる場所だったに違いありませんね。
ねむりえじこは、そんなあたたかい藁のかごで安らぐ赤ちゃんを表現して作られています。
まるで生きているようにかわいらしく動く姿を動画でご紹介しています。ぜひご覧くださいね。
ねむりえじこはこちらからご覧ください(^ω^)
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